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小石川植物園

 そろそろロウバイが各地で見頃ではないかと思います。秩父の宝登山は、まだ寒いので2月に入ってからでしょう。小石川植物園ならあるのではないかと、小石川植物園のホームページを見ました。

ロウバイの美しい写真が掲載されていました。それで行ってみたのです。

 最初に言っておきます。ロウバイを目当てに小石川植物園へ行ってはいけません。

ホームーページを作られた方は写真撮影が上手です。

実際に見たら、これなら近所の善福寺公園のロウバイの方が見事かもしれないと思いました。

 しかし、散策に訪れるには良い場所です。春はまだまだという寒い朝でも、天気が良ければ、陽射しは春めいてきていて、気持ちよく歩けます。

 いつもは丸ノ内線の茗荷谷駅で降りて行くのですが、今回は、JR水道橋駅から都営三田線に乗り換え、白山駅で降りて歩きました。


 正門から入ると多くの人はそのまま広い坂道を登って行くのでしょう。私は、坂を登らず、すぐに左手の小道へ入りました。都心とは思えない豊かな自然です。


 緑色の道のように見えるのは、道ではありません。池なのです。私は子どもの頃にこのような池を地面だと思って踏み入れて首まで浸かったことがありました。その向かい側には竹が生えていましたが、家のような感じで、少々の雨でも雨宿りできそうな感じです。

 この辺りは、桜の木がたくさん植えられています。4月は大勢の人で賑わうのでしょう。赤いレンガの建物がこの植物園の一番奥になります。この建物は東京医学校(現在の東大医学部)の建物です。

 ここから右手の丘へ登って行きます。


 小石川植物園には巨木が多いです。ゴツゴツとした木肌の木はモミジバスズカケで、白い木肌の木はスズカケです。

 古い洋館の建物は研究施設になっていて一般の人は入れませんが、こちらの建物は展示施設になっていてオリジナルグッズ販売もしています。園内の植物などを勝手に採取することはできませんが、このショップで、いくらか寄付をすると大きな松ぼっくりなどをもらうことができます。


 白っぽいのがロウバイで、濃い黄色の花がマンサクです。ロウバイは、広い坂道の途中を右手に入ったところにあります。マンサクはやや入り口に近いところにあります。どちらも気がつかないで通り過ぎてしまいそうです。

 こうした施設としては目黒に自然教育園があり、広さはそちらの方が広いです。同じ都営三田線の白金台駅からすぐですから、健脚なら両方掛け持ちで歩くことも可能です。しかし、私としてはこの植物園だけで良い散歩になりました。

 帰りは、三田線の白山駅に戻るのではなく、さらに北のほうの南北線本駒込駅まで歩きました。

それはちょうど昼時で、昼食を街中華で食べたい気分だったのですが、白山駅周辺の街中華はどこも水曜日は休みだったのです。それで本駒込駅近くの中華料理屋まで足を伸ばしたという次第です。

 正門の前にパン屋がありましたから、そこでパンを買って植物園内のベンチで昼食という手もあったなと後から思いました。