乱読図書紹介で、「風船爆弾」について書く予定なので、その試作品の和紙を提供したとされる埼玉県小川町に行ってみました。
晴天なので、山の景色をスケッチできるのではないかと水彩の道具一式も持って出かけました。
最初に言っておきます。小川町を訪れるのなら、今全面改修中の小川町の道の駅が完成する来年3月以降が良いです。
「道の駅おがわまち」には伝統工芸館が併設されていました。しかし、それも含めて全面改修工事中です。それでその近くにある上野台中学校に小川町特産品販売所があることがわかりました。
上野台中学校は、コンクリート造りによる比較的新しい建物です。体育館も立派です。しかし、現在廃校になってしまっているようです。学校の周りにはこれも比較的新しい住宅街なのですが、おそらくそれらの住宅街で育った子供達は、大きくなり、小・中学生がいる家は無いのでしょう。
和紙の里としての賑わいがあるのかと思ったら、「和紙」という看板すら見当たりません。事前に調べた地図を見ると何軒も和紙のお店があるはずなのですが、見つけられませんでした。
上野台中学校で、和紙の端切れや野菜などを買い求めたあと、カーナビを頼りに仙元山の麓の和紙資料館に行きました。
しかし、見つかりません。カーナビが示す場所は、空き地になっています。その空き地の横の畑で農作業をされている方に聞くと、館長さんが歳をとって資料館は閉じてなくなってしまったとのこと。その資料は町役場に預けられているとのことでした。
やはり、リニューアルされる道の駅を待つしかないようです。
仙元山への道がそのすぐ脇にあったので、車で上がって行ってみました。
車で行ける仙元山の展望台は、写真のような展望塔が建っています。そこからの展望ですが、意外と榛名山や赤城山は遠く、それに雲がかかっていました。左手の方には、笠山や堂平山が見えています。しかし、絵心をそそる風景ではありませんでした。
この展望台がある場所には、長いローラー滑り台がありました。大人でもOKらしいので、上のスタート地点まで登ってみました。しかし券売所には誰もいません。入口も閉まっています。仕方なく、駐車場まで降りてきました。そこへシルバー人材の方だと思いますが、この場所の管理をしていると思われるご高齢の方がいました。おそらく、このローラー滑り台も管理しているのだと思います。しかし、私よりも年配と思われるその人に、私一人のために入口を開けに上まで一緒に登ってくれとは頼めませんでした。
いくつもマークしてあった和紙関係の店は見つけられず、寄居町へと向かいました。
寄居町に大黒屋商店という、ところてんとコンニャクの店があることを事前に調べてありました。そこへ向かいました。
「生ところてん」という看板がありました。家内はところてんが大好きなのです。
もし、大黒屋商店のホームページを先に見て、この店へ行くと、ちょっとギャップを感じるかもしれません。とても小さなお店なのです。
生のところてんと一緒にそれを押し出す道具も買いました。1500円です。家に帰って家内がこの道具でところてんを押し出しましたが、気持ちよくところてんができます。
高速に乗って帰る前に、道の駅花園に立ち寄りました。駐車場はいっぱいです。
建物の2階にパン屋があったので、そこでいくつかパンを購入しました。写真は深谷ネギの入ったカレーパンです。
深谷ねぎのふかちゃんというキャラクターが作られているようです。
今回、このようなルートで回りました。小川町に関しては、訪れるのなら、道の駅が完成した来年3月以降が良さそうです。仙元山には桜の樹が多いので、そのころはかなり賑わうことが予想されます。
特産品の販売などは道の駅があるとそこに依存する形になっているのかもしれません。昔ながらの商店は閉じられているところが多かったです。
スケッチは残念ながらできませんでした。帰る途中に運転中の車から、ちらっと見た夕方の奥武蔵の山々のシルエットは美しく、そうした風景を求めて出直せば、絵を描くことができるかもしれないと思いました。