私は海のスケッチをしたかったので、真鶴にしようか、房総にしようか、と考えたのですが、家内は鎌倉に覗いて見たい店があるらしいので、江ノ島と鎌倉に行くことにしました。江ノ島や鎌倉は4年ぶりです。
今までは、横須賀線でまず鎌倉へ行き、それから江ノ電で江ノ島方面へ回るというルートを取ることが多かったです。しかし、今回、乗ってみたい乗り物が2つありました。
一つは湘南モノレールです。もう一つは小田急のロマンスカーです。
ところが江ノ島線の小田急ロマンスカーは平日は夕方江ノ島から新宿へ向かう列車しかありません。それで、湘南モノレールは行きに乗って、帰りにロマンスカーに乗ることになりました。
湘南モノレールは、ネットで調べると「まるでアトラクション」と書かれた動画を見ることができます。本当にそうなのか、知りたくて乗ることにしたのです。
スマホで動画を撮りましたが、それを早送りの動画にしてさらにスピードを強調してみました
湘南モノレールの江ノ島の駅から少し海の方へ歩くと、すぐに江ノ電の江ノ島の駅です。そこは随分と人がいっぱいでした。そこから江ノ島へ向けての道も大勢の人が歩いています。しかし、聞こえてくる会話からは日本語は聞こえてきません。
平日なので、少しはすいてるいるだろうと思ったのですが、海外からの観光客は平日も休日も関係なさそうです。
一旦片瀬海岸まで出て、私が1枚スケッチをして、それから江ノ電の腰越駅まで歩きました。片瀬海岸からは、江ノ電に乗るには、先ほど通った江ノ島駅から乗るのが近いのですが、あの混雑の中に戻るのは嫌な気がして、そのまま海岸を腰越の方へ歩いたのです。
江ノ電も鎌倉駅から小町通りへかけても、もちろん大混雑です。外国からの観光客が多いだけでなく、平日は、小・中学生の遠足があったのです。
ただ、家内は、あらかじめ入りたい店を決めていたので、さっと目的の店へ行くことができ、それほど、混雑は気にならずにすみました。それに家内が探していた店は、比較的高価な風呂敷を扱う店なので、遠足の小中学生は入って来ず、ゆっくりと店の中で商品を見ることができました。
そして、気に入った図柄の風呂敷を買うことができました。
小町通りは、早々に抜けて、段葛(だんかずら)の方へ行きました。ここは良いです。樹木が日差しを遮ってくれますし、海からの風が通り抜けて行きます。それに小町通りのように混雑はしていません。
家内があらかじめ調べていたパン屋に行くことにしました。それは小町通りから見ると段葛の向こう側になります。そちらはさらに人が少ないです。
買ったパンは夕食で食べましたが、とても美味しかったです。鎌倉には何軒かそうしたパン屋があるので、あらかじめ調べていって行くのも良いです。
買い物をし終わったのが、14時過ぎです。小田急の江ノ島発は17:46なので、まだ十分時間はあります。鎌倉で混雑を避けながら過ごせる場所を考えていなかったので、また江ノ島方面へ戻ることにしました。
行きに江ノ電に乗った腰越駅で降りて、また江ノ島で海岸を歩くことにしたのですが、江ノ電が七里ケ浜に差し掛かったら、とても景色が美しいので、一つ手前の鎌倉高校前駅で降りることにしてしまいました。この駅は、アニメのロケ地で有名らしく、江ノ電の踏切のところには大勢の外国人団体客がスマホを構えて陣取っていました。そこをすり抜けて、海岸へ降りました。
1枚スケッチをして、それから海岸沿いに歩きました。以前来た時に比べて、落ちている貝殻があまりありません。取り尽くされてしまったのでしょうか。
一旦、腰越で海岸から上がり道路を歩いてから再び行きに出発した片瀬海岸まで戻ってきました。まだ1時間半ほど電車の時間まであります。
海岸への降り口のコンクリートの段に腰掛けて、鎌倉で買ったあんパンを食べることにしました。頭上にはトンビが舞っています。そして目の前はカラスが歩いています。
そのカラスは、私たちが持っているパンに気づいたのか、ジグザグに砂浜を歩きながらだんだん近寄ってきました。一見知らんぷりを装いなが、まっすぐは近づいてこずにジワジワと近づいて来るのです。
その時です、私は右肩を誰かに強く叩かれました。
私と家内の間を後ろからトンビが通り抜けていったのです。
前を見ると、トンビたちが何やら丸いものを砂浜で奪い合っています。
家内が手を押さえているので、どうしたのかと思ったら、持っていたパンを持って行かれたと言うのです。
トンビたちが奪い合っていたのは、家内のパンだったのです。
家内は手が赤くはなっていましたが、幸いトンビの爪で傷つけられてはいませんでした。私はパンを両手で隠すように持っていたので、取られなかったのですが、家内は前にいるカラスには用心していましたが、パンは普通に手に持っていたのです。それをまさか後ろからトンビが襲って取るとは思いもしませんでした。
トンビは上空から手に持ったパンを見つけて急降下したのです。
皆さん、片瀬海岸へ行く時には気をつけてください。
まだ時間はありましたが、余裕を持って小田急の江ノ島駅へ行きました。この駅舎は竜宮城を意識して作られた建物のようです。
ロマンスカーは、GSE(70000系)という2018年に作られた新型車両です。その1号車の一番前の展望席を予約できたのです。
江ノ島線は、藤沢で進行方向が逆になります。江ノ島駅を出るときには1号者が先頭ですが、藤沢からは一番後ろになるのです。最後尾からの景色というのもなかなか面白いものです。
今回は、結構歩きました。スマホの歩数計をみると17500歩ほどになっていました。
江ノ島、鎌倉は平日でも混雑しているということ、鎌倉の段葛はオススメであること、さらにその向こう側は比較的ゆったりと歩くことができ、美味しいパン屋もあるということをお知らせしておきます。