腎臓癌の闘病のため、半年ほど山歩きをしていませんでした。手術も無事終えて、ようやく山歩きができそうになったら夏は猛暑です。ほんの少し涼しくなったかなと思い、大菩薩峠へ行きました。
以前は、大菩薩峠から丸川峠の方へ歩いたので、今度は、小金沢連嶺の方へ歩きました。
朝3時半に家を出発しました。登山口の上日川峠へ着いたのは5:34です。途中の林道で車の前をキジが二羽ゆっくりと歩いていました。近づいてもどかないのです。仕方がないのでエンジンをふかし、さらに近づいたらようやく脇でどいてくれました。
5:35歩き開始です。登山道の右側を車が走れる道路が並行しています。一般車が入れるのは上日川峠までです。登山道は歩きやすい道です。
福ちゃん荘が建つ分岐点へやって来ました。ここまで約30分です。左手は唐松尾根へ向かう道です。右手が大菩薩峠へ向かう道です。
介山荘の土産物売り場の抜けると大菩薩峠です。7時14分到着です。駐車場から約1時間半です。以前来た時は、人でいっぱいだった場所ですが、まだ登山者は誰もいませんでした。
南アルプスが見えています。最初、上の写真の尖った山を甲斐駒ケ岳と書いてしまいました。見ていただいた方からご指摘いただき、上の写真の三角形は北岳と判明しました。間ノ岳と農鳥岳の白峰三山が写っているようです。
下の写真は、その右側を写したものです。北岳も写っていますが、その右の三角は、これは甲斐駒ケ岳でしょう。
以前は、大菩薩嶺を越えて丸川峠の方へ向かいましたが、今回は、南へ小金沢山の方へ向かうことにしていました。石丸峠のあたりの景色が良いと聞いていましたし、狼平の笹原も眺めて見たいので、そちらへ向かうことにしました。
大菩薩峠から南へ歩くとすぐに樹林帯の急な登りとなります。熊沢山への登りです。
熊沢山の南側は開けています。富士山が綺麗に見えていました。この日は、友人が富士山へ行っているはずです。
熊沢山の南側の斜面から東を見ると、三頭山、御前山、そして一番向こうに大岳山が見えていました。大岳山は、東京から見える山の形とちょうど左右逆の形です。
南側は、行く手の尾根に狼平の笹原が見えています。その向こうは雁ヶ腹摺山です。
熊沢山から石丸峠へ降りてきました。石丸峠についたのは、7時55分ごろです。大菩薩峠から40分でした。そのまま先へ進みました。石丸峠もよかったのですが、狼平の方まで行くことにしました。石丸峠から目の前のピークを登ると、狼平が近くに見えてきました。その向こう側は小金沢山です。
狼平まで行ってもよかったのですが、この場所からの景色がよかったので、ここで絵を描くことにしました。
久々の山の絵です。この絵は1時間ほどかけて描きました。
先ほどの絵は、狼平へ下る斜面の途中で描きましたが、これはもっと戻った場所です。こちらは30分ほどで描きました。両方で約1時間半です。こんなに長い時間、山歩きの途中で絵を描くことは、一人でないとできません。
10時ごろ石丸峠へ戻ってきました。石丸峠も気持ちの良い場所です。草原でザックを枕に横になりました。自撮り棒がありませんから、変な顔の一部がクローズアップされて写ってしまいました。
青空に白い雲が浮かび、気持ち良いです。ここは、大菩薩峠側と違って、人があまり来ません。
最初の予定では、来た道をそのまま戻るつもりでした。熊沢山の南側からもう一枚絵を描くことも考えていたのです。しかし、石丸峠から上日川峠へ直接下る道は、通ったことがなかったので、どのような道か通ってみることにしました。熊沢山からの景色を描くのは次の機会にすることにしました。石丸峠から見た富士山は、山頂部分だけ出してあとは雲に覆われてしまっていました。富士山へ行った友人は、向かう時には見えていた富士山も、着いた時には雲の中だったそうです。
上日川峠へ下る道は、途中で道路を2回横切ります。写真は最初の道路へ出たところです。この道路は、砂利道で、通る車はありませんでした。降りて来たところに、熊に注意の看板がありました。
私は、100円ショップで買ったおもちゃのピストルを持ってきていたので、それを途中で何回か鳴らしました。
石丸峠から上日川峠への道は、私は1時間35分かかりました。昭文社のマップに書かれているコースタイムは1時間15分です。
行きは良かったのですが、帰りは少しバテてしまったのです。朝と違って、日差しが強くなり、暑かったこともあります。
この道は、眺めも良くなくて、道も石がゴロゴロの部分や滑りやすいところもあり、あまり好きにはなれない道でした。登りには使いたくないです。
車へ戻ってきたのは、11時35分でした。
駐車場はかなり日差しが強いです。車の中も暑くなっていました。エアコンを効かせ、水分補給をして、すぐに出発しました。
途中、いつも立ち寄る勝沼のぶどう園、百果苑に寄ってぶどうを買って帰りました。
今年は、暑さのせいで、収穫の時期が早くなっているとのことでした。甘いゴルビーという種類はもう終わってしまっていました。
試食で食べたコトピーという品種は、初めて食べましたが美味しかったので、それを買いました。
久々の山登りでしたので、体力が落ちていることに気づきました。今回は楽なコースにしてちょうど良かったです。