ちょうど1週間前に登山口手前で車がパンクしたため、登山を諦めた笠取山です。再挑戦することにしました。前回は3時に出発しましたが、今回は2時にしました。笠取山は標高が2000mを超えていないので、日が昇ると暑くなってくることも予想したのです。
もし、皆さんが笠取山へこの猛暑の時期に行くのでしたら、私と同じように早朝に行かれるのが良いです。
私は久しぶりの登山ということもあって結構バテました。あとでタイムをみると、前半は昭文社のマップのコースタイムより少し早いぐらいで歩いてはいたのですが、私の感覚としては、特に後半は、1歩1歩ゆっくりしか歩けなかったような感じでした。
前回パンクした場所を無事通り過ぎ、作場平と呼ばれる登山口についたのは5時ごろです。作場平はトイレの新設工事をしていました。そのために駐車場が狭くなっており、作場平の手前にも臨時駐車場が作られていました。
5:14に作場平を出発しました。
最初は幅の広い緩やかな登りの道です。
一休坂分岐に5:41に到着です。最初は一休坂を登って笠取小屋まで出るつもりでした。しかし、沢沿いの道が意外と滑りやすい感じだったので、下山に使うよりも登りに使った方が歩きやすそうだと考え、予定を変更して沢沿の道をヤブ沢峠まで出ることにしました。
写真にあるように木の橋がいくつも架けられた沢ぞいの道がかなり上の方まで続きます。涼しくて良いです。
ヤブ沢峠には6:37に到着しました。ヤブ沢峠からは、車が通れる道です。作業の車が行き来をしているようです。
笠取小屋には7:07に着きました。小屋は土日だけ営業しているようです。小屋の後ろがテント場になっており、3張りテントがありました。
小さな建物はバイオトイレです。その奥に新しいトイレを作っていました。手前の古いバイオトイレもそれほど古い感じはしません。匂いもほとんどありません。
実は、私がバテた原因はお腹の調子が悪かったこともあるのです。そのため、途中で買ったサンドイッチやおにぎりも食べず、カロリーメイトだけでエネルギー補給をしたのです。後半にバテたのは、エネルギー切れが大きいと思います。
雁峠分岐には7:35、小さな分水嶺に7:41に到着です。小さな分水嶺はこの嶺から多摩川、荒川、富士川方面に水が流れる場所です。多分、眺めも良い場所なのだと思います。しかし、ご覧のようにガスっていて展望はありませんでした。
実は、笠取山西から真っ直ぐ笠取山西峰へ登る道を行く予定でした。しかし、何も食事をしていない状態で、ここまで来た段階で少々バテ気味だったので、先に多摩川の水源である水干(みずひ)に行くことにしました。そちらから回った方が、急な登りは避けられるのです。
水場は、水干から15分ぐらい下ったところにあります。水は、細い筋となって岩の間から出ているので、ペットボトルに入れるのには時間がかかりました。
これが豊かな流れの多摩川になるのです。
笠取山への登り口には8:50に着きました。それまで雲に包まれていましたが、日が差してきました。縦走路から分岐して笠取山へ登る道は、笹に覆われた急な道を登っていきます。
15分ほどの登りで岩のあるピークに出ました。ちょうど雲の切れ間から甲武信岳方面の山が見えていました。手前と奥に重なっているようです。奥が甲武信岳なのでしょうか。
※ 後から山登りの大先輩、横山厚夫氏から、見えているのは国師岳と教えてもらいました。
その右肩に小さな2つコブのように見えているのは、どうやら手前の山のようです。
笠取山は東峰と西峰があります。東峰には三角点があり、1953mの標高表示があります。西峰には日本百名山の表示です。確かに西峰の方が開けていて展望は良いし、笠取山西から見上げた三角形の西峰は笠取山らしい山容だと言えます。
山頂は、風が吹いていました。気持ち良いですが、汗が冷えて寒いぐらいになって来たので、上にシャツを着て、近くの草はらにザックを枕に横になりました。
少し横になっただけで、体力が回復してきました。
ここで、私は大きな間違いをするところでした。
横になった草地から踏み跡があったので、それが下山の道だと思い、降りていったのです、しかし、たくさんの人が訪れる笠取山の道としてはあまりにも貧弱です。違うのではないか、と引き返しました。一旦山頂の百名山の表示まで戻り、その表示の向こうを見ると明らかな登山道がありました。
写真のようにガスっていなければ、雁峠へ続く尾根道がもっとはっきりと見えたのでしょう。
バテているときの道間違いはえらい体力と気力の消耗になります。すぐに気がついてよかったです。
笠取山西側の急斜面を下っている時、下から3人の家族連れが登ってきました。女の子は小学校低学年ぐらいです。ご主人がやや肥満体型で大変そうですが、子どもは平気で登ってきます。すれ違って振り向くともうだいぶ上まで登っていました。晴れていればピラミッド型の笠取山が上まで見えていることでしょう。
笠取山にはこの黄色い花がたくさん咲いています。マルバダケブキというそうです。私の好きなアザミも少しですがありました。
小さな分水嶺と呼ばれる場所まで戻ってきました。10:34です。この辺りの景色が今回良い感じだと思いました。
笠取小屋には11:00頃戻ってきました。小屋の前に大きな円が描かれていました。どうやらヘリコプターで資材の運搬をするようです。すぐには行われないようなので、興味はありましたが、下山することにしました。
一休坂を下ることにします。
笠取小屋の水場は、一休坂方面に少し下ったところにあります。水干の水場とは違って、ここは勢いよく水が出ています。
もう一つのペットボトルに水を汲んでいたら、下から団体さんが登ってきました。自分もそうですから人のことは言えませんが、みなさん結構ご高齢です。
気温も上がってきていますから、大変だったのではないでしょうか。
一休坂の道は、ずっと尾根道かと思っていたら、最初は沢沿の道です。それが終わると山腹を巻く傾斜の緩やかな道です。とても歩きやすいのですがこんなになだらかな道だと、あとで急坂になるに違いないと思っていました。
急な道が始まりました。しかし、思ったより急ではありません、ですが、意外と長く続きます。やっと朝の分岐点に到着です。ここで11:55でした。
ミズナラの巨木がありました。様々な樹木には表示がついているので、今回、ミズナラの樹は覚えました。分岐点から駐車場までの道は気持ちの良い林の中の道です。
ちょうどその頃、ヘリコプターが上空を何回も笠取小屋方面と往復し始めました。
駐車場には12:23に戻ってきました。朝は私の車しかなかったのですが、5台増えていました。
帰りにまた勝沼の百果苑によってデラウェアを買いました。シャインマスカットも出始めていますが、この時期はデラウェアが一番美味しいです。
先週は、全く渋滞しなかったのですが、談合坂のSAは先週とは違って混んでいましたし、中央道も小仏トンネル手前で3kmの渋滞でした。
でも高速を降りて家に近づく頃には、ラジオで中央道は20kmの渋滞と言っていました。
これからお盆が過ぎるまでは、中央道方面は行かない方が良さそうです。
笠取山は、良さそうな山なので、今度は秋に晴れて見晴らしが良いときに行ってみようと思いました。