要害山は上野原市にある標高536mの山です。コヤシロ山の方から伸びてきた尾根の末端にある山です。展望が良いので、この山だけ登っても楽しめます。
今まで、私はこの山だけ単独で登っていました。
今回は、要害山と谷を隔てて隣にある尾続山から谷の奥の山であるコヤシロ山まで行き、ぐるっと要害山の方へ回ってくるコースを歩きました。休憩を除き、歩いた時間の合計は3時間弱です。
朝8:18に歩き始め、途中休憩やスケッチをして、12:16に出発点に戻ってきました。
尾続山の登り口に車が5〜6台ぐらい停められそうな駐車場があります。協力金を竹筒に入れてここに停めました。案内標識がすぐ近くにあり、登り口はわかりやすいです。
斜面をジグザグに登って行き高度を稼ぎます。そのうち、枝尾根に取り付いて登り続けます。
主脈の尾根に上がり、緩やかな上り降りをしながら尾続山へ近づきます。あれが尾続山だなとわかるピークが現れます。
尾続山のピークが見えてから上にたどり着くまで5分ほどでした。山頂からは富士山や向かい側の要害山が良く見えます。登り口から尾続山まで38分でした。
次の実成山(みなしやま)までの途中に上野原方面の展望が良いところがあります。
尾根道は明るく木の間から富士山や要害山が見えています。
尾続山から実成山までは28分でした。気持ちの良い尾根歩きができます。
登り坂の向こうが青空になっていると、そこが山頂のように思えます。しかし、意外とそこまで行くと、実は山頂ではなかったりすることがあります。
でもここは、登るにつれ富士山が見えてきて、間違いなくコヤシロ山の山頂でした。
コヤシロ山は以前は樹木に覆われていてこのような展望はなかったのだそうです。しかし、地元の有志が地権者の理解を得て大規模な伐採を行い、展望の良い山頂広場を作ったと立て札に書いてありました。
尾続山からコヤシロ山への尾根道に比べ、コヤシロ山から要害山への道は、尾根が細く、急な登り降りがあります。トラロープが取り付けられており、それを使うと足への負担が少なくなります。急な斜面をトラロープの助けを借りて登ったピークは「風の神様」と呼ばれる場所です。小さな壊れかけた祠があります。
ここは、以前、要害山方面から絵を描きに来たことがあります。
実は、スケッチの用意をしておきながら、ここまで1枚も描いていませんでした。
風の神様の場所は、秋の紅葉の頃は美しいです。今は展望は良いのですが、ちょっと描く気持ちにはなりませんでした。
振り返って考えると、尾続山かコヤシロ山でスケッチをするのが良かったかもしれません。
コヤシロ山から要害山までの間は風の神様を含めていくつかのピークがあります。それを巻くことなく、全部越えて行きます。
以前、風の神様まで行こうと反対側から登った時は、次々と現れるピークに、今度こそ風の神様かと思わせられました。
風の神様から15分、コヤシロ山から40分ほどで、要害山手前の峠に出ました。いつもはこれを右側の大倉から登って来ていました。
この峠には石灯篭があります。以前は〆縄が木の間を渡されていたのですが、それは無くなっていました。
この峠から要害山の山頂は6分です。
要害山の山頂は、展望も良く、明るく気持ちの良い場所です。
山頂の杉の木は、遠くからでも見えるので、他の山と要害山を区別できます。
ここで、スケッチブックや絵の具を出しましたが、結局描きませんでした。
でも、持って来たコーヒーでビスケットを食べ、しばらく景色を見て過ごしました。
ここの山頂は、この辺りでは一番私が好きな場所です。
要害山の山頂には、秋葉大権現が祀られており、麓には山神社があります。こちら側のコースは、鏡渡橋の方へ降って行くコースです。
距離的には、大倉の集落にある大倉山王神社の広場に車を停めて要害山に登る方がずっと短いです。しかし、景色は鏡渡橋へ向かうコースの方が良いようです。
山神社から10分ほど降って来たところに車が数台停められる場所がありました。ちょうどすぐ近くで畑仕事をしている地元の方がいらしたので、よそから来た人がここに車を停めても良いか聞きました。すると全然問題ありませんとの返事でした。
要害山は、大倉の方からみると横に広がった形をしていますが、こちらからみると丸い形です。「おむすび山」とも呼ばれているようです。
鏡渡橋の手前で県道に出ます。
鏡渡橋を向こう側まで行くと要害山が程よく見えてきました。そこでスケッチしました。
そこから県道を20分ほど歩いて車を置いてある出発点に戻りました。
絵は思うように描けず、気に入らなかったのですが、家で少し手を加えました。
コヤシロ山の手前あたりでスケッチしていればもっと気持ちの入ったスケッチが描けたかもしれません。