小山田緑地は、東京都町田市にあります。多摩ニュータウンに隣接する場所にあり、団地が林立する多摩丘陵にあって、昔からの谷戸の風景が残っています。「みはらし広場」のある本園と、谷戸の景色が楽しめる分園がありますが、今回は本園を歩きました。
杉並区の自宅から、距離としては、片道29㎞でした。渋滞したわけではないのですが、信号がたくさんある道路なので、1時間15分かかりました。
駐車場は2ヶ所あります。サービスセンター近くの第二駐車場に停めました。20台ぐらいのスペースです。
サービスセンターでは鳥や草花の観察資料やマップをもらうことができます。
吊り橋があるのは本園ではありません。本園に隣接する「梅木窪分園」にあります。分園をまわると時間がかかりそうでしたので、本園だけのつもりでしたが、吊り橋は、サービスセンターから近い場所にあるので、行ってみました。紅葉が特別美しいわけではなく、水も下を流れていなくて、それほどオススメできる感じではありませんでした。新緑の頃なら良いかもしれません。
そのまま、吊り橋から谷戸へ下って行くこともできましたが、元へ戻り、サービスセンター脇から「みはらし広場」を目指しました。
「みはらし広場」までは登り道です。
みはらし広場が前方に見えてきました。右手に建物があり、トイレかと思いましたが違いました。
トイレかと思った建物まで来ると、左手が広く開けました。保育園の子どもたちが楽しそうに遊んでいました。
目の前を見ると、ここからさらに急坂になります。しかし、あの坂の上まで行けば「みはらし広場」です。
「みはらし広場」は気持ちの良い場所です。サービスセンターから、10分程です。
山並みは丹沢山塊です。富士山が少し顔を出していました。
奥多摩の山は右手にやや小さく見えます。
丘陵を削って、上の方まで住宅が建ち並んでいます。この写真では奥多摩の山が右側にあります。
先ほど左手に見えた場所へ、直接急斜面を下ることにしました。子どもなら喜んでお尻で滑るところでしょう。
運動広場と名付けられており、サッカー場と野球場がありました。その脇を通って、第一駐車場の方へ向かいました。サービスセンターの人が、そちらの方は紅葉が綺麗だと教えてくれたのです。
ところどころにこのようなパネルが立っています。めくるとここまでの距離の消費カロリーが出ていました。
野球場の裏手から、急坂を階段で谷へと降りて行きます。ここは水があり、水面近くを木道で歩けるようにもなっていました。
第一駐車場まで行ってから引き返しましたが、帰り道は行きとは違うコースを通りました。紅葉が綺麗なのは、この写真の場所だけです。
帰りに、車で谷戸の方へ入ってみようとして、道が細すぎて引き返したのですが、散策のコースとしては、本園よりも分園の谷戸の方が自然な景色を味わえて良いのかもしれません。
スケッチをする道具を持って行っていたのですが、本園の方ではスケッチに良さそうな景色には出会いませんでした。
ただ、地図を見るとわかるのですが、その分園もゴルフ場に挟まれていて歩ける部分は限られています。
小山田緑地の道から出る手前に「たぬきに注意」とありました。
そう言えば、昔ジブリアニメで、多摩ニュータウン開発で追われた狸たちが人間に合戦を挑む『平成狸合戦ぽんぽこ』というアニメーション映画があったのを思い出しました。
小山田緑地がどのような場所か知っていたら、最初に梅木窪分園や大久保分園を訪れ、昼食は、コンビニオニギリを「みはらし広場」で食べて帰る計画にしたと思います、
しかし、今回は初めての場所でしたので、本園だけで帰ることにしました。
杉並へと帰る途中に、神代植物園があります。その近くに蕎麦屋があるのを見つけ、車は植物園の駐車場に入れてその店に入りました。写真で横断歩道の向こうにある「蕎麦るりり」という店です。
若い人たちでやっている店です。うっすら緑色をした新蕎麦を食べました。良い店だと思います。
新蕎麦だということもありますが、以前食べた深大寺の蕎麦より蕎麦は細く、香りや味が良く、美味しい蕎麦でした。
蕎麦を食べただけでなく、植物園にも入りました。
今の季節の植物園のメインは菊です。菊の品評会が行われています。しかし、私は菊にはそれほど興味はありません。ここの植物園では温室が好きです。「アリストロキア・サルバドレンシス」という植物が小人のように地面にありました。
温室ではベコニアやランも見事なのですが、熱帯スイレンが美しかったです。
温室の建物を出ると、目の前はバラ園です。この季節になっても、バラは咲いていました。バラのシーズンの頃は人がいっぱいですが、今は、のんびりと眺めることができました。