千葉県立美術館はポートタワーの近くにあります。京葉線の千葉みなと駅が最寄駅です。
退職校長会による作品展が行われており、私は油絵作品を出品していました。24日はその搬出があって出かけました。
現職の時には千葉の柏に住んでいましたが、今は生家のある東京郊外です。東京駅から京葉線に乗りましたが、中央線から行くと京葉線のホームはえらく遠くになります。
搬入は総武線各駅停車でのんびりと行きましたが、京葉線は早いです。早く着きすぎてしまいました。
そこで、ポートタワーの方まで歩いてみました。のんびりと釣りをしている人たちがいました。そう言えば、私はもう随分と長く釣り遊びをしていません。
小学生ぐらいの子供を連れた家族連れが多かったです。千葉みなと駅周辺には15階建てぐらいのマンションが立ち並びます。東京駅まで快速でしたら40分かからないですから、良い通勤圏なのでしょう。ただ、ビルばかりで商店街が無く、私としては親しみがわかない街に思えます。
ポートタワー近くの公園敷地内の林にビニールフェンスを張り巡らせて何かやっていました。チケット売り場があり覗くと大恐竜パークとありました。
フェンスの隙間からプラスチック製のような恐竜が見えます。どこかの遊園地で使わなくなった恐竜を集めたような感じに見えます。
しかし、結構小さな子どもを連れた家族で賑わっていました。
十分歩き回ったつもりです。歩数計を見ると1万歩を越えています。しかし、まだ搬出の時間には30分ほどありました。
私は25号の「早春のケヤキ」を出品しました。作品展は書道作品が多いです。次に写真でしょうか。絵画作品は、温かみのある身近なものを描いた作品が多いです。ただ素人っぽさのある絵が多いのは、美術科出身の校長先生が少ないからかもしれません。
美術科は、授業そのものをあれこれ工夫して行うだけでも面白い教科です。研究熱心な先生も多くいました。久しぶりに県立美術館に来て、10年前には、一緒に美術教育の研究に取り組んでいた荒井康郎先生のことを思い出しました。県立美術館での会議に一緒に出たりしていたのです。しかし、若くして急死されたのです。これからの美術教育を担う人だっただけに惜しまれます。
美術科は、今求められている「主体的な学び」を教科として元々持っている教科です。昔から「気づく」ことや「発見する」ことを大切にしてきた教科です。
試行錯誤を繰り返して「深い学び」を行うことも特別なことではありません。
ですから、美術教育をもっと大事にして行って良いと私は思います。
こうしたことを押し進めるのは1美術科教員として実践を通してやって行っても良いでしょう。
しかし、管理職としての適性も持っている方ならそちらへ進んで、別な角度から美術教育を推めることもできるのです。
このことは、若い美術科教員にも知ってほしいところです。