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奥多摩の山を描く

 6月6日に奥多摩湖周辺に行ってきました。前日の夜に会合があり、翌朝は、早朝に出発というわけにはいかなくなりました。ぐずぐずしているうちに8時をすぎてしまいました。天気はとても良いです。おそらく明日からは梅雨に入ってしまうでしょう。

 そこで、とにかく奥多摩方面へ車を走らせることにしました。一応足拵えは登山靴です。

 青梅街道を青梅の街に入るまでは信号待ちが多いですが、まあ順調です。青梅街道はまっすぐな道はわざと次またはその次の信号で止まるようにタイミングが設定されているのではないかと思われます。

 瑞穂町まで杉並から約1時間です。

 青梅市に入ったら普通は順調なのですが、青梅市は今一斉に道路工事をしています。そのため片側通行が多く、思いの外時間がかかりました。

 奥多摩湖へ着いたのは杉並を出てから2時間を過ぎてしました。

 奥多摩湖から見える山の景色はぼんやりとした感じだったので、そのまま奥多摩周遊道路の方まで行きました。

 奥多摩周遊道路は、速度制限40㎞です。

 カーブを曲がったところで、突然警察官に止められました。

 瞬間的には50㎞を出たかなと思いましたが、だいたい50㎞以下で走っていたはずです。

 取り締まりではありませんでした。もう一つ先のカーブで事故があり、その場所へ突っ込まないための停止でした。

 事故現場はバイクやトラックや乗用車が止まっていましたが、壊れた車は見えなかったので、バイクの事故だったのかもしれません。

 奥多摩周遊道路はバイクが多いです。ほとんどのバイクはセンターラインを超えてくるような無茶な運転はしていませんが、車を運転する方は用心するに越したことはありません。

 月夜見第一駐車場に着きました。いつもここで絵を描きます。この先に月夜見第二駐車場があります。そこは展望はありませんが、御前山へ向けての尾根道が駐車場の片隅から続いています。

 前回この場所で描いた時には、雲取山は雲の中でした。今日は見えています。真ん中やや右寄りの尾根の向こうに少し顔を出しているのが雲取山の山頂です。

 時間は11時半を過ぎています。

 上の写真の景色は今までに何回も描いています。雲取山は見えていてもどこかぼんやりとした景色で、なかなか意欲が湧いてきません。

 ふと、右のほうを見ると、鷹ノ巣山があり、山頂は日が当たってピンク色に見えていました。こちらを描くことにしました。

 2時間ほどこの場所で描いていました。

 山歩きをしたわけではありませんが、のんびり山を眺めているのは心地よいです。

 しばらくしたら、見たこともない洒落たオレンジ色のバイクに乗ったおじいさんが来て、すぐ近くで椅子を出してくつろいでいました。バイクはカスタム仕様の110CCカブでした。


 奥多摩周遊道路を五日市の方へ下ることも考えたのですが、三頭山へ登るのならともかく、あまり見晴らしの良い場所は無いので、奥多摩湖へ戻ることにしました。

 小河内ダムの駐車場へ車を駐めました。駐車場からダム越しに御前山が見えます。

ダムの方へも行ってみました。ダムの方へ歩いて行ったのは久しぶりです。


 ダムの途中に三階建の展望台があり登ることができます。屋上までは上がれません。ガラス張りの展望台です。公開している時間帯は係員が入り口に常駐しているようです。

 遠くに見えるのは雲取山から続く石尾根でしょう。昔、雲取山から石尾根を氷川の駅まで降ったことがありますが、延々と歩いた記憶があります。

 ダムに近づくと御前山は手前の尾根に隠れて行きます。そこで、駐車場に戻って絵を描くことにしました。

 家に帰ってからこの写真を見て「アッ」と思いました。無くしたタオルが写っているのです。駐車場に戻って絵を描いていた時、首に巻いていたタオルが無いことに気づきました。あとで、展望台までも戻ったのですがありませんでした。その時、係員に聞けばよかったです。係員の人は時折、1階の受付場所から外へ出て外の様子を見たりしていましたから、おそらくゴミと思って片付けたのでしょう。

 ほとんどゴミのような汚れたタオルですから。

 それでも聞けば手元に戻って来たかもしれません。

 御前山からくたびれたご様子で降りて来た男性がいました。15時半でした。10時に登り始めたとのことです。ダムの向こう側から登山道が続いています。かなりの急登です。

 よく晴れた暑い天気でしたから、暑さに参ってしまったようです。

 下から見ているぶんには、新緑からだいぶ緑が濃くなって来た尾根の向こうに少し涼しげな山頂が見えていて良い感じでした。