昨年秋に2回登っています。いずれも車で出かけ大倉の鳥居前の広場に駐車して登りました。
今回は山の先輩方と電車で出かけました。大倉へ戻るのではなく、東へ鏡渡橋の方へ下るルートを歩きました。
フキとワラビが採れると山の先輩がおっしゃっていました。
大倉の集落の一番上、上水タンクがあるところまでタクシーで入りました。車で来る場合ここまで上がれますが、この場所は狭いので駐めるのは下の方の鳥居脇の広場が良いです。
上野原駅からここまでタクシーで2620円です。
20分ほど歩くと峠に出ます。ここまでの道は、秋に来た時には台風で倒された木が何本も道を塞いでいましたが、今回来たらそれらは全部取り除かれていました。
峠には灯籠があり秋葉大権現の文字が彫られていますが、なぜか秋の字の禾と火が左右入れ違いになっていました。
峠から山頂までは10分かかりません。山頂までの斜面に階段ができていました。秋に来たときには無かったものです。真新しいので、おそらく連休前に作られたものでしょう。階段が必要なほどの急斜面では無かったのですが、この方が良いと考えたのでしょうか。私は自然のままの方が良かったように思います。
要害山の山頂からの眺めは大きく南に開けていてとても良いです。曇り空でしたが、一様な曇り空ではないので、雲の様子にも変化がありました。
ここで昼食です。
秋に来たときには、出会う人がいない山でしたが、今回は土曜日ということもあり、山頂には鏡渡橋の方から登ってこられた方々がいました。
山頂周辺は明るい草地で、もう開いてしまったワラビがそこら中にあります。しかし、しばらく眺めているとまだ食べ頃のワラビがポツポツと目について来ました。
「ワラビ目」と言いますが、慣れて来ると見えて来るのです。昼食のために座っていたすぐそばにも生えていたのに気づきました。
昼食後、私は水彩スケッチをしました。中央道が見えています。先の方が大月の方面です。
山頂には秋葉大権現の祠があるのですが、格子状の囲いに覆われています。よくみると小さな動物の彫刻が祠の前にありました。少々かわいいですが、オオカミでしょう。
山頂を東へ下りました。このルートは私は初めてです。ひたすら降って行きます。途中、見晴らしの良い場所がありました。逆コースで登って来るとちょうど中間点になり良い休憩場所だと思われます。
山道を下りきると立派な「山神社」と書かれた立派な鳥居がありました。
途中、フキを見つけて採ったりしましたが、まだここから鏡渡橋を渡って新井のバス停までは30分以上かかりました。
この花はハエトリナデシコという花だそうです。
鏡渡橋から振り返ると要害山はまさに「おむすび山」でした。
鏡渡橋の袂にもバス停はありますが、本数が少なくちょうど良いバスはありませんから、橋を渡って坂を登り、さらに少し行った新井のバス停からバスに乗って上野原駅まで戻りました。
曇ってはいましたが暑くなってきました。もう低山歩きの良い時期は終わりです。また秋になって涼しくなった頃が良いのでしょう。要害山は私のお気に入りの山です。