山登りの大先輩からお誘いを受け、晴れた冬の低山歩きを楽しみました。
これはJR中央線藤野駅の横の店に置いてある藤野観光協会が作ったハイキングマップです。駅前の里山を日連アルプスと名付けています。
今回向かったのは、鉢岡山です。パンフレットには鉢岡山烽火台跡と書かれています。近くに津久井城があったようですから、その烽火台として使われたのかもしれません。
今回使ったルートはパンフレットには書かれていないルートです。藤野からやまなみ温泉行きのバスを追分で降りました。普通はその先の金剛山バス停から金剛山を経て鉢岡山へ行くようです。しかし、金剛山への登りがかなり急だということで、今回のルートになりました。
追分バス停から左手の道を行き、途中で右手へ向かう道に入ります。しかしその先、舗装道路の道から外れて山の方へ向かう道の分岐点には何の表示もなく、知る人ぞ知る道です。
畑の脇を登っていく道は神社から来たコンクリートの道に出会います。どうやら神社経由の道の方がはっきりとしているようです。
神社からの道に出て少しいくと登山道を示す表示がありました。これを少し登っていくと石碑があります。嘉永三年の表示がありますから江戸時代のものです。杉峠へ向かうこの道はかなり古い道なのです。
杉峠までの道は北側の樹林帯です。杉峠へ出ると明るい日差しを浴びて暖かでした。ここで休憩しました。峠から左手の方へ行くと日連山です。右手の尾根通しに行くと金剛山へ向かいますが、我々は右手の巻道を進みました。
道は新和田の集落へ出ます。登山道は左手に続いています。軽自動車なら通れそうな幅の道です。右の高台に一軒屋が見えて来ました。その先に、なんと車が捨てられていました。タイヤの幅ギリギリぐらいの道の先です。
遅い出発でしたので、もうお昼です。お弁当を食べるのにちょうど良い場所を探していました。車が捨てられていたところから少し先に、展望の良い場所に出ました。しかし、目の前に鉢岡山の山頂が見えています。そこで山頂まで行くことにしました。山頂は、日当たりが良く暖かです。しかし展望は、樹木や藪に遮られて先ほどの場所ほど良くはありません。
私はみなさんと一緒にお弁当を食べましたが、一足先に先ほどの場所まで戻り、スケッチをすることにしました。
左側の三角の山は峰山です。その奥の右手は道志山塊の焼山あたりらしいのですが、特定はできません。山並みの重なりが美しく思いました。
帰りは、来た道をそのまま戻りました。時間的に余裕があれば、杉峠から金剛山や日連山へ行くことも面白いかもしれません。しかし、今回は朝ゆっくりのスタートで来ていますから、3時近くになって来ました。日が伸びて来たとは言え、3時をすぎると日が陰って来て急に寒くなります。のんびり、追分でバスを待ち、3時10分高尾行きの電車に乗って帰りました。
穏やかな冬の晴れ間で、暖かい日差しを浴びてのんびり山歩きを楽しめた1日でした。山の大先輩方との会話も楽しかったです。
私にとっての収穫はそれだけではありません。このところ、午後から夕暮れにかけての山並みのトーンの美しさに着目していて、絵に表現できないか考えていました。今回スケッチした場所もその点良かったです。油絵で表現してみようと意欲が湧いてきました。行って良かったと思いました。