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都民の森で椅子作り

 東京都最奥の檜原村、三頭山の山麓に都民の森があります。今年の7月に三頭山に登った帰りに、都民の森の森林館で工芸センターのパンフレットをもらってきました。それを見ると、素敵な家具が比較的安い値段でできることがわかりました。檜の椅子が良さそうだったので、往復ハガキで申し込みました。「都民の森」で検索するとホームページが見つかるので、そこに詳しく載っています。作るものによって製作日や費用が違います。檜の椅子は1脚3600円でした。

 


 木工教室は10時からでした。少し時間があったので、大滝まで行ってみました。森林館からのんびり歩いても片道20分です。大滝まではウッドチップが敷かれた歩きやすい道です。大滝から先は登山道になります。7月に来た時はその道を三頭山山頂まで登りました。


 木材工芸センターは森林館から橋でつながっています。材料は、各工作台の上に置かれていました。材料は必要な長さに切りそろえてあり、ほぞやほぞ穴はすでに加工済みでした。最初に行うことは、各材料の角をかんなで少し削って手触りを良くする、いわゆる面取りを行うことです。


 面取りが終わったら背板を作ります。ほぞに木工接着剤を着け、組んで、あて木をするなどして金槌で叩き込みます。思いっきり叩いて入れるのですが、作業台もしっかりしているので作業しやすいです。大きなクランプもあり道具は充実しています。


 背板を組んだら、今度は手前の脚を組みます。直角定規できちんと直角にしておくことが大切です。ここまでやった段階で、昼食に行きました。食堂は森林館にあります。

 昼食から戻ったら背面と手前の脚をつなぐ作業から始めました。


 座面の板は角を曲線にしたい部分もあります。そういう部分は電動糸鋸機械を使って加工します。座面の板は、木ネジで止めるのですが、ネジの頭が隠れるようにあらかじめ少し穴が掘られています。ネジ止めしたら、タボという丸い木の棒でその穴を塞ぎます。

 私たちは午後2時半頃に出来上がりました。もっと早く出来上がって帰られた方もいます。

 出来上がった檜の椅子は、しっかりとした作りで、重さもあります。これで3600円は格安だと思いました。

 木材工芸センターは、駐車場から坂道を10分ぐらい登ったところにあります。

 出来上がった椅子は結構重いので、大変だなと思ったら、なんと車で駐車場まで送っていただきました。

 あまり派手な宣伝をしているわけでもないのに教室は一杯でしたから、くちコミやリピーターで申し込みが埋まるのでしょう。

 行って良かったと思っています。