蒸気機関車を楽しむ

 私が中学生の頃(1967年)は、まだ蒸気機関車が日本全国を走っていました。なにしろ上野駅発の常磐線経由成田線の列車はC58が引っ張っていました。また、両国駅が総武本線の始発駅として健在で、C57が牽引する列車が両国から銚子まで走っていたのです。その頃は、千葉県佐倉駅に大きな機関庫があったので、よくそこへ見学に行きました。おおらかな時代でもあったので、どこの機関庫も、中学生の私たちが行っても、挨拶に行けば快く機関庫の見学を許してくれたのです。

 録音に使ったのは、語学練習用のオープンリールの比較的安い録音機械です。まだカセットテープなどはありませんでした。デンスケと呼ばれる録音機は高嶺の花でした。

 カメラは叔父からもらった二眼レフカメラです。フィルムは12枚しか撮れませんから、1枚1枚を慎重に撮影しました。

 私が中学生であったうちにどんどん電化は進みました。中学を卒業した春休みに山形の米坂線のSLを見に行ったのを最後にSLの姿を追うことはやめました。正確には、高校生の時に父と呉に行った時、呉線のC62を見たのが最後です。
 それから年月が経ち、SLの運転を復活させる動きが起こりました。しかし、中学生の頃のように夢中になってSLを追いかける気持ちは今はありません。ただ、中学生の時に撮影した写真と録音があり、それをデジタル化したので、ここにアップすることにしました。

 加えて、最近の真岡鐵道のSLの写真や録音も載せてあります。このデータの著作権は北島にありますが、自由に使っていただいて結構です。

佐倉機関区のSL

成田線を走るSL

佐倉駅を出て成田方面へ向かうC57の牽引する客車列車です。もしかしたらC58だったかもしれません。佐倉から出ると総武本線と成田線が分岐します。南酒々井駅から歩いてその分岐点まで行き、撮影しました。

総武本線の8620型

8620型蒸気機関車は大正時代に作られた機関車です。総武本線では貨物列車の牽引に使われていました。スポークの動輪と甲高い汽笛が魅力です。

総武本線のC57

総武本線の南酒々井駅を出発し、佐倉へ向かうC57牽引の客車列車です。南酒々井の駅を出発し切り通しを抜けたところが撮影ポイントでした。

真岡鉄道のC12

益子駅を出発する様子です。